2020-11-26 第203回国会 参議院 農林水産委員会 第4号
国や地方自治体が行ってきた公的種苗事業を民営化に委ねることは食の安全保障を放棄するに等しいと思いますが、どうお考えでしょうか。
国や地方自治体が行ってきた公的種苗事業を民営化に委ねることは食の安全保障を放棄するに等しいと思いますが、どうお考えでしょうか。
というのも、今の話ですと、公的種苗事業が大半を占めている間は恐らく大丈夫でしょうと。ただ、民間事業者さんの参入を促し、その人たちの活力をできるだけ使っていこうという方針も一方であるわけです。
そのときに、農水省さんの御見解というのは、もちろんこれが高くなり過ぎると売れないから、それから、都道府県等の公的種苗事業が安く提供することによって価格を抑制できるんじゃないかということをおっしゃられているわけなんですけれども、これは極論すると、シンプルに言うと、ある程度のマーケットメカニズム、市場原理に委ねていくということの趣旨と捉えてよろしいんでしょうか。
公的種苗事業が衰退していって民間企業に委ねられた場合、これまで地域を支えていた多様な品種というものはなくなってしまう可能性があるのではないか。種をとるか、とらないかじゃないんですね、買うか、買わないかの問題じゃないんですね、種そのものがなくなってしまう、そういう危険が今あるんじゃないかと思います。といいますのも、稲の多品種を供給する民間企業は存在しておりません。
次に、印鑰さんがブログ等で農業競争力強化支援法にも触れられて、いわゆる公的種苗事業の民営化の方向性はやめるべきだというような趣旨のことを私も拝読させていただいたんですけれども。